「限りなく完璧に近い国々」 「北欧」という言葉には良い響きがある(と思う)。人びとの所得が高いが税金も高い。その分、医療や教育が無料で受けられて福祉制度も充実している。いつかは北欧で暮らしたい。北欧諸国に対してこのようなイメージを抱く人は多…
2年ほど前に買ったまま「積ん読」だった『ファストファッション:クローゼットの中の憂鬱』(エリザベス・L・クライン、春秋社)を読み終えた。ファストファッションに代表される格安ファッションが地球環境に与える悪影響や、製造現場の劣悪さなどは色んな…
「中国軍の侵攻で台湾軍は崩壊する」(『ニューズウィーク日本版』 2020.9.29号)という記事を読んで思わずため息が出た。近年、軍事費を大幅に削減した台湾を激しく非難する内容の記事だ。中国軍の侵攻という脅威を傍目に、現状の台湾軍では太刀打ちできな…
官公庁が休みであるはずの日曜日(2020年7月26日)、市ヶ谷(東京)にある防衛省本省の講堂に200人ほどの人が集まった。実はこの日、防衛省として初めての試みとなるオークション「Defense Auction」が開かれて、自衛隊の飛行機や戦艦の部品などの不用となっ…
官銀流通権にまつわる入札 『花不棄(カフキ)』という中国ドラマが人気らしい。「美男〈イケメン〉貴公子たちとの波瀾万丈な恋と運命が待ち受ける2020年No.1ドラマティック・ラブ史劇!」で、公式ホームページによれば「同時間帯視聴率1位!総再生数100億回…
奴隷貿易と聞くと、ヨーロッパやアメリカへアフリカ人を運んだ「三角貿易」が思い浮かぶ。つまり「奴隷=黒人」というイメージである。ところが16世紀中葉から17世紀中葉の100年間、日本人も奴隷としてアジア各地や南米、ポルトガルへ運ばれていたのだという…
文化大革命とはいったい何だったのか――内モンゴルに住むモンゴル族の視点からこの問いに答えたのが本書である。その答えをひと言で表せば、文化大革命とは虐殺だった。内モンゴル生まれの著者による本書は、文化大革命とその前後の政治弾圧を生き延びた当事…
藤井聡太二冠の「封じ手」がヤフオク!に 2020年9月11日、日本将棋連盟のホームページにこんな告知が出された。 www.shogi.or.jp 日本将棋連盟では先に行われました、第61期王位戦七番勝負(木村一基王位-藤井聡太棋聖)の封じ手を九州豪雨被災地への救援金…
多くの場合、競売会社は委託を受けて品物をオークションで売る。品物が無事に落札されたら、委託者(売手)と落札者(買手)は規程の手数料を競売会社へ支払う。手数料は落札価格に対する一定の比率(パーセンテージ)で設定されていることが多い。競売会社…
オークションというプラットフォーム 近年プラットフォームビジネスが注目を浴びている。プラットフォーマーと呼ばれる企業が物を売りたい人と買いたい人を集めて売買の機会を提供する。人びとの関心を特に集めているのはオンラインのデジタルプラットフォー…
キャンパス閉鎖とオンライン授業、そして学費返還訴訟へ? 多くの大学ではまもなく後期授業が始まる。少人数で行なわれる一部の授業を除いては、後期も引き続きオンライン方式で講義が提供される大学も多いだろう。新型コロナウイルス「第2波」「第3波」への…